2018.08.21対策
たとえ対策が出来ていても熱中症、さらにはより重症な熱射病になって
しまうこともあります。
この時にはどれだけ早く体温を下げることができるかが命を救います。
皆さん思いつくのは首、脇、股関節を冷やすことかと思いますが、
この方法は表面気温は下がりますが深部までは冷えるのには時間が
かかります。
熱射病になってしまったら30分以内に深部体温を38.9℃以下に下げる
ことを真っ先に行います。
※熱射病の判断基準の1つに深部体温40.5℃以上があります。
研究により、首脇股関節のアイシングは熱射病のケアには不適切
(即効性がないため)であると結論がでています。
最も効果的なのは氷で冷やした水風船に全身浸かることです。
または全身に水をかけ続けることに加え、アイスマッサージを行う
ことです。
これらを行う時には専用の設備が必要であったり、多くの人手を
必要とするものばかりなので手が足りない場合はそれらから出来る
だけ多くの手段を組み合わせることが重要だと思います。
大きな血管を冷やすことは熱射病に対しては適切ではないのですが、
熱中症に対しては少なからず効果はあるようなのでただ冷やせば安心と
いうことではないのです。
複数の対処法を組み合わせてより素早く体温を下げることを心がける
ようにしましょう。