2013.01.09膝の怪我
今日は膝の外傷についてご説明します。
膝関節は大腿骨と脛骨、膝蓋骨の三つの骨でできています。
この関節を補強するものとして靭帯があります。
膝関節を支える靭帯は「内・外側副靭帯」、「前・後十字靭帯」が存在します。
「側副靭帯損傷」について
・内側側副靭帯は、膝関節が外反および膝から下の下腿が外旋するのを制御しています。
・外側側副靭帯は、膝関節が内反および下腿が外旋するのを制御しています。
どのような原因で?
「内側側副靭帯」…膝関節に強い外反力が加わって損傷します。
「外側側副靭帯」…膝を伸ばした状態で強い内反力が加わって損傷します。
※発生頻度としては外側側副靭帯に比べて内側側副靭帯損傷の方が高く、前十字靭帯や半月板損傷を合併するケースもあります。
どちらもサイドからの強い衝撃や膝下を強く捻った際に痛める事が多くみられます。
症状として、運動時の痛みや、腫れ押すと痛いなど。他に症状によって内側側副靭帯損傷では、膝関節の外反動揺性がみられ、外側側副靭帯損傷では内反動揺性がみられる事もあります。
まずは、RICE処置を行い、膝を軽く曲げた状態で固定し、患部を安静に保つ事が大事です。
次回は、「前十字靭帯」、「後十字靭帯」損傷についてご説明します。
(永島)