2013.01.29松葉杖の使用
今日は松葉杖についてご説明します。
まずは、松葉杖を身体の横におきます。高さが脇よりも少し短い程度です。
一般的に松葉杖は脇で支えて使うイメージがありますが、脇を押し付けて使用し続けると神経を圧迫する恐れがありますので少し短めにし、手で支えて使うようにしましょう。
松葉杖の手で握る部分は肘が軽く曲がる(30°程度)にします。
手の握る位置は腰骨の高さからやや下に下がった出っ張りのある部分(大腿骨大転子部)の位置に調節します。
〈使い方〉
使い方は、まず最初に両方の松葉杖を前方に出します。この際にあまり前方に出しすぎないように注意しましょう。
次に上腕で支えながら、怪我をしている足のはんたいの健側下肢を前にだします。このときに先ほど着いた松葉杖よりも先に足が出ないように気をつけましょう。
通常この歩行方法は怪我をした当初の歩行方法で、怪我をした足に全く加重しません。
階段昇降では…
階段の際は、非常に転倒の危険性があるので注意しましょう。
基本的に松葉杖が昇りも下りの際も体より上にいく事はありません。
〈昇り〉
階段を昇る際は、健側の下肢⇨松葉杖⇨患側の下肢の順番に昇って行きます。
〈下り〉
下る際は健側の下肢でバランスをとり、松葉杖を降ろした後、患側下肢を降ろして健側の足を揃えます。
松葉杖を使用する場合は使い方はもちろんの事、自分の身体にあったサイズのものを選択してからお使い下さい。
当院では松葉杖を必要とする患者様に使用方法をご説明してからお使いいただいております。
(永島)