2013.02.24膝の外傷②
先週は膝のお皿の脱臼についてやりましたので、今週は大腿骨-下腿でなす関節の脱臼について紹介します!
この関節は膝と一般的に言われている関節になります。
膝関節は大腿骨-脛骨の接触している面が広く、強力な靭帯で保護されています。
そのため膝に強力な力が加わらないと脱臼はしませんが、発生した場合、脛骨がどの方向に脱臼したかにより分類することができます。
膝関節脱臼中最も多い脱臼は前方脱臼で、そのほとんどが完全脱臼になります。
前方脱臼では脛骨が大腿骨の前に来ます。
前に来ることにより膝の前後径が増大するので、変形が著明に起こります!
脱臼が起こると内・外側副靭帯、十字靭帯、膝から下に血液を送っている膝窩動脈、神経が圧迫又は断裂することがあります!
膝関節の脱臼を整復してからクラーメル金属副子などで固定します。
この他にも後方脱臼、側方脱臼、回旋脱臼があります。
この3つの脱臼は次週紹介させていただきます!!(櫛渕)