2013.11.28骨挫傷
夕方のニュースを見ていたら、フィギアスケート選手の高橋選手が脛骨の「骨挫傷」で試合を辞退するというニュースが流れた。
当院においても、骨挫傷の方は非常に多く、骨挫傷とは一体どんなものなのか簡単に説明したいと思います。
骨挫傷とは、挫傷の中でも骨を損傷した場合の怪我を言います。特に膝関節や足関節における外傷で多く見られます。
骨挫傷はレントゲンでは映らないのが特徴で、レントゲン・CT検査では発見が出来ません。痛みが長期間に渡って続いているような場合には、骨挫傷である可能性が考えられます。
骨挫傷はMRI検査でようやく発見出来る状態なので、治療をしているのに1か月以上も痛みが長引くようであれば、骨挫傷を疑いMRI検査を試してみるのもひとつです。
よく骨にヒビが入っている状態と混同されがちですが、骨にヒビが入っている状態は骨折です。
一般的に解釈されている折れた状態の骨折は「完全骨折」と言います。ヒビいわゆる亀裂骨折は「不全骨折」と言います。骨挫傷はこれらとは少し違い、ミクロな傷が付いた状態、炎症を起こしている状態です。