午前診療の部は、高齢の方が多く見えます。
自宅の庭で躓いて転倒。腰を中心に背中や脚を痛め通院中。初めは誰かが補助して、やっと歩ける状態だったが、今ではご自分の力で寝起きや、杖を使って短距離程度の歩行が可能となった。負傷箇所に低周波、そして温熱療法。最後に柔整マッサージを行う。いつもこの柔整マッサージを行っている時に「あ～気持ちいい」「ありがたい、ありがたい」とつぶやき、そっと私に飴玉をくれる。飴は嫌いではないが、いつも甘露飴なのが少し気になる。（たまには違う飴玉が・・・そんな贅沢を言ったら罰があたる。）有難く頂く。
そんな時に自分が夜学に行きながら、接骨院で勉強させて頂いた時の頃を思い出す。毎日来てくれた患者さん。まだまだ未熟な私を孫のように可愛がってくれた。そして必ず、「あ～気持ちいい！」「ありがたい、ありがたい」と呟き、ちり紙にくるんだ飴玉をくれた。（その時は、氷砂糖だった）
現在も通院加療中の患者さんを施術する度に、「初心を忘れないようにと」振り返ることにしている。