2015.04.11のみに食わすな
患者さんの施術中、足三里を圧した時に、「昔は、そこに灸をしたもんだ」
と言われました。そして「足三里は、のみにも食わすな」っていってたな~
と話してくれました。正直知りませんでした。「秋ナスは嫁に食わすな」は
知っていましたが、「足三里はのみ~ 」は聞いたことがなく、色々と調べてみました。
しかし、残念ながら情報がなく、組み合わせて考えてみた結果、以下のようになりました。
ノミは誰でも知っているイヌ、ネコの害虫ながら、その生態はあまりよく知られていません。
それが結果的に、ノミの駆除を難しくしています。まず、ノミの生態をよく知ることが大切と思われます。
ノミはかなり高等な昆虫であり、卵、幼虫、繭を伴ったサナギ、成虫と姿を変えて成長していきます。
また、姿を変える段階で、各種殺虫剤に対する異なった抵抗性をもちます。
ヒトが主にノミに刺される場所は、主に膝から下のすねからふくらはぎです。
これは、ノミの跳躍力が、約20cmだからです。
健脚・養生のツボ『足三里(あしさんり)』は、
ちょうど、ノミが人に刺す位置と言われる「20㎝」位の場所にあります。
昔は、40歳を過ぎたら三里に灸をすえなさい。なんて言われたようです。
奥の細道の冒頭にも、「旅支度に三里に灸をする」
また
参勤交代の折には必ず、三里に灸をすえる
とか
「三里に灸をすえない者とは旅をするな」
など
昔から健康維持のためのツボに用いられてきました。
地域により色々な足三里についての、言い回しがあるようです。
何れにしても、足に対して万能なつぼである「足三里」を
のみに食わすとは何事だ! といったようなことで
このような言い回しが伝えられてのではないでしょうか?