2013.01.16膝の損傷パート②
前回では、膝の側副靭帯損傷についてご説明しました。
今日は「前十字靭帯」と「後十字靭帯」損傷についてご説明します。
前十字靭帯とは大腿骨から脛骨(膝より下の骨)前方に着くバンドの役目をしており、脛骨が前方部編位および下腿の内旋するのを制御しています。
・どのように損傷するか?
主にスポーツ外傷などにより発生する事が多くみられます。
例)
・非接触型⇨ジャンプの着地や急停止、急激な方向転換の際など
・接触型⇨柔道やラグビーのタックルより発生し、この場合側副靭帯や半月板損傷の合併も起こる可能性もあります。
・症状として
受傷時では、損傷程度によりますが、断裂の際は膝が,ガクッと,したり,力が抜ける,などの不安定性を感じる事があります。受傷直後より膝の痛みと腫れが出現し、膝を曲げるのが困難となります。
後十字靭帯とは前十字靭帯の反対の役割をし、脛骨の後方編位および下腿内旋を制御しています。
・どのように損傷するか?
交通外傷(ダッシュボード損傷、オートバイ事故)スポーツ外傷などで、スネの部分を強打して起こります。
また、膝関節が前面から強い衝撃を受けた際にもおこります。
・症状として
受傷直後から痛み、不安感が出現し踏み込んだ際に強い痛みと膝を曲げた際に、捻れる感覚を感じる事があります。
どちらの損傷においても、症状によって保存的な治療が適用なものから、観血的(手術)治療が必要なものもありますので、いずれにしても早めの受診をおすすめします!
次回は、半月板損傷についてご説明します。
(永島)