2019.08.18下肢静脈瘤
今日は意外と相談が多い下肢の静脈瘤を取り上げます。下肢静脈瘤は写真の様に皮下の表在静脈が蛇行、拡張して心臓への還流が妨げられたものです。下肢の静脈環流(血液を心臓に戻す作用)は筋肉の収縮や弁機能によって維持されています。下肢静脈瘤の多くは逆流防止に働く静脈弁の作用不全によるものです。危険因子としては加齢、肥満、妊娠、立位姿勢を続ける職業などで女性に発生しやすいとされています。写真の様な状態で下肢に疲労感や重圧感がある方は血管外科への受診をお勧めします。軽度の症状であれば立位作業を減らし歩行運動をすることで静脈還流を増大させ症状改善が見込まれます。また圧迫包帯や弾性サポーターも有効ですのでお試しください。