2013.02.13肩関節周囲炎
今日は肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)についてご説明します。
いわゆる?というだけあって、疾患名ではなく腱板損傷や腱炎などを含む総称と言われてきました。
しかし近年ではこれらを除く誘因もなく、何時とはなしに発症する肩関節の痛みと運動制限による運動障害(拘縮)を五十肩といいます。
これは40才代~60才代の人に起こり必ずしも50才代と限定するものではありません。
原因はまだまだ不明ですが、肩の関節は動く範囲を広げるため、受け皿の骨の面積が小さくできています。
骨だけでは不安定であるので、関節包(関節の袋)や腱板で補強されていて、関節包に機械的炎症が起こり、癒着や縮小を起こすと考えられています。
車の後部座席の物が取れなくなったり、髪を洗うことが困難になったりと症状は様々です。
治療期間としては個人差があり、6ヶ月〜数年かかるものもあります。
痛みの強い時期は無理に動かさないで運動を制限しましょう。そして肩を冷やさないで保温に務めてください。
徐々に痛みが軽減してきたら今度は動かしていきます。
次回は五十肩の体操・運動についてご紹介します
(永島)