2019.11.10急増中!
まだ、あまり馴染みがない名前かもしれませんが、実はひそかに患者さんが増えている不眠症にむずむず脚症候群というものがあります。
これは夕方から夜、特に布団に入ってから眠りかけた時に、脚がむずむずして眠れないというのが特徴です。主にふくらはぎや足の甲、足裏に痛みや不快感を感じます。人によっては虫が這う感じ、かゆい、火照ると表現する人もいます。原因はまだ全ては解明されていませんが神経伝達物質のドーパミンの機能低下や中枢神経における鉄分の不足による代謝異常が考えられています。
次のような症状があると、むずむず脚症候群の可能性がありますのでチェックしてみてください。
□異常感覚のために、脚を動かしたいという欲求が強い。
□睡眠中に落ち着きがなく、脚を動かす。
□異常感覚は安静にしているとひどくなり、動かすと軽くなる。
□症状は必ず、夕方から夜にひどくなる。
この症状の患者さんの大半は睡眠中に片方あるいは両方の足関節を周期的に曲げたり伸ばしたりする周期性四肢運動障害を合併しています。さらに、貧血や腎不全、心不全、関節リウマチ、パーキンソン病の人もむずむず脚症候群を起こしやすいことが知られています。
脚の異常感覚が夜にだけある場合を軽症、夕方から症状が出れば中等症、昼間から症状があれば重症と考えられています。不眠が長く続くようなら、一度、専門医療機関を受診してください。